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貯湯槽(ストレージタンク)

ストレージタンクにはステンレスクラッド鋼板が最適です。

貯湯槽(ストレージタンク)とは

ストレージタンクの標準的なものは、横または立型の円筒型タンクの下部に取外しができる加熱チューブ(銅管あるいはステンレス管)が組込まれた間接式加熱器です。

熱源としては、スチーム、高温水(100℃を越えるもの)温水、に分けられます。
これらの熱源はチューブの中を流れ、タンクの下方から給水された水は、加熱チューブにより暖められ対流によりタンク上部より給湯されます。
またタンク内の温度調節は、サーモスタットや温調弁に附属した装置により所定の温度が維持てきるようにセットしてあります。

ホテルや体育館など給湯必要量の変動の大きい場所で最大必要量が容易に出せるタンクです。

大原工業の素材研究

近年、国内の河川の汚染が広がり上水道の水源となる河川も例外ではなくなっています。そのため消毒用に用いられる塩素が水道水に残留し、給水配管や水槽類の腐食に影響を及ぼしています。

弊社では昭和40年頃よりこのような事態を予想し、タンクの素材研究に着手しました。そして圧延ステンレスクラッド鋼を入手し、数多くの試験の結果実用化に成功しました。昭和43年には石川労働基準局よりこの素材によるストレージタンク、熱交換器、電気(温水・蒸気)ボイラーの製造認可を受け、昭和45年には各種圧力容器等、本格的な製造を開始しました。つまり圧延ステンレスクラッド鋼によるストレージタンクの性能はOHARAの適切な溶接技術により機能を発揮し長期御使用いただけます。

圧延ステンレスクラッド鋼は、ステンレスの耐食性、耐熱性と軟鋼の持つ加工性・経済性を組合せた複合素材です。またこの素材の独特な特長として、ステンレス鋼部に圧縮応力が存在しており、耐応力腐食割れ対策の素材としてきわめて有効であるといえます。

弊社ではこのような秀れた製品をより多くのユーザーに使っていただくように、各槽の価格等もステンレス(ムク)鋼と比較して低価格での御提供を行なっております。

当社の仕様・バフ研磨#300仕上げ

当社の仕様としましては、温水用の水槽類は全てパフ研磨♯300仕上を施工することを原則とし、一部の使用温度の低い水槽では酸洗仕上を行なっています。
これにより

  1. 溶接部の酸化鉄の除去
  2. 溶接部の不良箇所の発見
  3. 鋼表面の不良箇所の発見
  4. タンク内の雑菌繁殖防止
  5. 塩素イオンの濃縮防止

の効果がのぞめます。
ただ表面を荒らす程度の研磨では逆に耐食性の低下を及ぼす恐れもありますので、#300の鏡面仕上げが必要となります。

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